初めて Unity でゲームを作るにあたって 5 冊の入門書を読んだので、それぞれどのくらいの難易度で、どういった内容が書かれているかを簡単に紹介していきます。
楽しく学ぶ Unity 2D超入門講座
難易度: ★
Unity で 2D ゲームを開発するための入門書です。
非常に初心者向けとなっており、プログラミング経験がない方でも読み進めることができるように書かれています。
逆にプログラミング経験がある方であれば、さくさく読み進めて Unity でできることの概要を把握することができます。
サンプルコードもかなり初心者向けとなっており、本格的な開発には適さないコードも多いので、ある程度しっかりした開発を行う場合は『リーダブルコード』などで勉強して読み替える必要があります。
楽しく学ぶ Unity 3D超入門講座
難易度: ★
上で紹介した書籍の 3D ゲーム版です。
2D 版と同じく、非常に初心者向けになっています。
2D 版の書籍と重複する内容が多いですが、カメラの視点やナビメッシュなど、3D ゲーム特有の解説もあります。
3D モデルなどを作る OSS やサービスも紹介されており、開発の参考にできます。
Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門
難易度: ★
こちらもプログラミング経験のない方に向けた書籍になっています。
2D の「放置ゲーム」や「サイドビューアクション」を開発しながら Unity を学ぶという内容になっていおり、サウンドや DOTween を使ったアニメーションなど、上記の 2 冊よりも一歩踏み込んだ内容まで解説されています。
書籍の中でのプログラミングの解説はかなり簡易的ですが、姉妹本『UnityではじめるC# 基礎編』から抜粋した C# プログラミングの基礎が PDF で提供されています。
書籍の最後では、収益化の方法なども解説されています。
作って学べる Unity本格入門
難易度: ★★
Unity での 3D ゲームの開発に関する入門書です。
パフォーマンスチューニングやビルドなどについても解説されており、上記の『Unityの寺子屋』よりもう一歩手厚い内容になっています。
地形データを作るための Terrain や 空を描画するための Skybox など、3D ゲームを作る上で必要になるものも多数紹介されています。
書籍の中では明記されていませんでしたが、プログラミングの経験が多少でもある方に向けた内容になっているように感じました。
逆にプログラミング経験が多少ある方であれば、この一冊で Unity での開発についてかなり広く学べると思います。
Unity 3D/2Dゲーム開発実践入門 Unity 2019対応版
難易度: ★★★
まさにタイトル通りの実践的な内容の書籍です。
Unity を全く知らない状態で 1 冊目として読むには少しハードルが高いですが、しっかりゲームを作り込む上で必要になる実践的な内容が非常に多く書かれています。
3D ゲームにおける光の扱いなど、実践的な内容が詳しく書かれており、Unity を多少さわってみたという方がもう一歩レベルアップするのにちょうどいい本だと思います。
Unity 2019 対応版というタイトル通り、Unity の新しい機能についても解説されています。
読んでいない良さそうな本
Unityの教科書 Unity 2020完全対応版 (2D&3Dスマートフォンゲーム入門講座)
まだ発売から数日ということもあり読むことはできていないですが、過去の版の Amazon での評価が非常に高く、おそらく非常に良い入門書なのではないかと思います。
目次を見る限り、プログラミング経験がない方でも読めるような難易度のようです。
こちらの書籍を読んで、その後『Unity 3D/2Dゲーム開発実践入門 Unity 2019対応版』などに進んでもいいかもしれません。