最近の Web 開発では、フロントエンド・サーバサイドともに TypeScript が採用される機会が増えています。
TypeScript は JavaScript に加えて Java などの静的型付け言語の知識があればなんとなく書けたりもしますが、型システムが奥深く、しっかり学ぶことでより良いコードが書けるようになります。
この記事では、そんな TypeScript の解説書 3 冊を紹介します。
速習 TypeScript 第2版 速習シリーズ
「速習シリーズ」の TypeScript の解説書です。
「速習シリーズ」の他の書籍と同じように、少ない分量で TypeScript の入門で知りたいことがまとめられています。
TypeScript の概要をざっと把握したい、といった際には非常におすすめです。
Kindle Unlimited で無料で読むこともできます。
手を動かしながら学ぶ TypeScript
TypeScript を、サンプルコードを実装しながら学べる解説書です。
2021 年 11 月発売のため情報も新しく、難易度も入門に丁度いい書籍です。
例えば
const modes = ['normal', 'hard'] as const
type Mode = typeof modes[number]
といった、TypeScript の型システムを上手に使った書き方も解説されています。
TypeScript をなんとなく書いている人がもう一歩勉強したいときにおすすめです。
プログラミングTypeScript ―スケールするJavaScriptアプリケーション開発
オライリーの TypeScript の解説書です。
オライリーの書籍らしく、より高度な型についてなど、発展的なトピックが手厚く解説されています。
全体として、先に紹介した『手を動かしながら学ぶ TypeScript』より、もう一歩ハイレベルな内容になっています。
付録には「ESLint と AST」という項目もあり、JavaScript (TypeScript) で AST (抽象構文木) について簡単に学ぶこともできます。
おわりに
以上、この記事では TypeScript の解説書を 3 冊紹介しました。
TypeScript を学ぶ際は、前提として JavaScript の知識があるとスムーズです。
JavaScript についてしっかり学べる書籍は こちら の記事にまとめているので、是非見てみてください。