マイクロサービスアーキテクチャは、Amazon や Netflix といった有名企業がスケーラビリティを実現するために導入したこともあり、モノリスにおける様々な課題を解決してくれる手法として注目されています。
この記事では、そんなマイクロサービスアーキテクチャに関する日本語の書籍をまとめます。
マイクロサービスアーキテクチャ
2016 年発売の、マイクロサービスアーキテクチャの解説書です。
マイクロサービスアーキテクチャが浸透した理由の 1 つが、こちらの書籍だと思います。
マイクロサービスのメリット・デメリットや考慮すべき点などがまとめられており、入門として読むのにおすすめの一冊です。
プロダクションレディマイクロサービス ―運用に強い本番対応システムの実装と標準化
Uber の SRE の方による、マイクロサービスの本番対応に関する解説書です。
タイトルには「マイクロサービス」とありますが、マイクロサービス以外でも役立つプラクティスがたくさん解説されています。
SRE のようなポジションについて学びたい方にとてもおすすめです。
モノリスからマイクロサービスへ ―モノリスを進化させる実践移行ガイド
最初に紹介した『マイクロサービスアーキテクチャ』と同じ著者による、モノリスからの移行の解説書です。
マイクロサービスへの移行で使える手法がパターンとして整理されており、具体的な設計手法などを学びたい場合におすすめです。
マイクロサービスが銀の弾丸のように認識されすぎたことに関する話も書かれています。
マイクロサービスパターン[実践的システムデザインのためのコード解説]
タイトル通り、マイクロサービスアーキテクチャにおけるデザインパターンを解説した書籍です。
他のマイクロサービスの解説書と比較して特に実装の具体度が高く、この場合は具体的にどう実装すべきなのか?といった悩みをかなり解決してくれます。
マイクロサービスを検討している場合は、是非とも読んでおきたい一冊です。
おわりに
以上、マイクロサービスアーキテクチャに関する日本語の書籍をまとめました。
マイクロサービスは特に大人数のエンジニアが開発をスケールさせる際に注目される手法であり、一概に採用すべきと言われるわけではありません。
一方で、システムをサブシステムに分割するということ自体はよくあることであり、そういった際にもマイクロサービスに関する知見は非常に役立ちます。
マイクロサービスでは、どこで分割するかといった判断などのため「ドメイン駆動設計 (DDD)」の知識も役立ちます。
DDD に関する書籍は こちら の記事にまとめているので、是非そちらもご覧ください。