MA (マーケティングオートメーション) という用語は、耳にしたことはあってもあまりよく知らないという方が多いのではないでしょうか。
私も MA についてよく分かっていなかったため、実際に何冊かの本に目を通してみました。
この記事では、MA に関する 5 冊の書籍を
- MA 導入のための初心者向け書籍
- MA の知識をより深めるための書籍
- MA の専門家になるための書籍
の 3 つに分類して紹介します。
MA 導入のための初心者向け書籍
マーケティングオートメーション導入の教科書 優良顧客を自動で育てる仕組みづくり
MA の概要から導入・運用の流れ、事例などが一通り解説されている入門書です。
図や表が豊富で、MA の前提知識がなくても読み進めることができるようになっています。
ツールも多数紹介されている上、選定のポイントについても書かれており、MA ツールの導入を検討する際には非常に参考になると思います。
MA について学びたい、導入を検討したい、という際の 1 冊目として非常にオススメです。
できる100の新法則 実践マーケティングオートメーション 会わずに売れるリード育成法
こちらも MA の入門書で、実際に MA ツールを導入して使っていく過程を、豊富な画面キャプチャとともに学べる書籍になっています。
解説が非常に丁寧なため、イメージも沸きやすく、MA に触れたことがなくても読みやすい書籍になっています。
ツールとしては Mautic と Marketo の 2 つが使われていますが、他のツールを使う際にも参考にできます。
MA の知識をより深めるための書籍
マーケティングオートメーション入門
2015 年に発売された MA の入門書です。 Amazon で検索した限りでは、MA に関する最も古い日本語書籍のようです。
日本で MA が認知され始めた頃の書籍のため、そもそもなぜ MA が必要か、というところから丁寧に書かれています。
具体的なツールの使い方よりも、MA がどういうもので、何を解決しれくれるのか、といった考え方への理解が深まる書籍です。
マーケティングオートメーション 最強の導入手法
こちらは MA 導入のための入門書ですが、解説の着眼点が他の入門書とは少し異なります。
例えば、顧客情報と cookie 情報がひも付いた「アクティブプロスペクト」をいかに獲得するかを特に丁寧に解説しています。
また、他の書籍ではあまり触れられていない「ABM (アカウントベースドマーケティング)」といった用語についても、多くのページを割いて解説されています。
実際のツールの使い方などについては物足りない点もあるので、他の入門書と組み合わせて読むのがいいのではないかと思います。
MA の専門家になるための書籍
マーケティングオートメーション スペシャリストになるための教科書
2020 年に発売されたばかりの、MA の専門家になるための書籍です。
他の書籍と比べて、内容が非常にきれいに構造化されており、ある程度 MA の知識を持った方がより体系的に学びたいという際に適した書籍です。
MA の導入・運用について、各ステップで具体的にどのようなことをするのかが丁寧に解説されているため、実務で役立ちやすいのではないかと思います。
タイトル通り、MA のスペシャリストを目指す方にオススメです。
おわりに
MA や CRM などのツールは、今や誰もが概要を知っておくべきものだと思います。
書籍に目を通して雰囲気だけでも知っておくことで、ビジネスを進める上での選択肢が増えるのではないでしょうか。
CRM の書籍についても別記事「CRM (顧客関係管理) に関する書籍 3 冊の紹介」にまとめているので、興味のある方はそちらも参照ください。