LPIC 202 試験では、DNS や Web サーバ、ファイルサーバ、メールサーバの構築といった幅広い知識が求められます。
これらを試験対策の教科書で勉強しようとすると、一つ一つの説明が簡素で、なかなか理解を深めにくいです。
この記事では、そんな LPIC 202 試験の勉強をするにあたり、教科書に取り組む前におすすめの書籍を紹介します。
DNS
3分間DNS基礎講座
DNS の基本をまとめた本としては、「3 分間ネットワークシリーズ」のこちらの本がとっかかりやすいです。
気軽に読める厚さの書籍で、DNS の仕組みの概要をつかむことができます。
BIND の設定についての解説はないので、そこは別途勉強することになります。
Web サーバ
サーバ構築の実際がわかる Apache[実践]運用/管理
Apache HTTP Server については、こちらの本がおすすめです。
Apache の基本から、セキュリティ・負荷分散なども学ぶことができます。
試験対策としては過剰な内容ではありますが、知っておくと役立つ知識をたくさん得られます。
nginx実践ガイド
Nginx の解説としてはこちらがおすすめです。
基本的な設定から、性能向上やセキュリティなどを含む、実践的な知識まで学ぶことがでます。
Nginx を運用することになった方に是非おすすめしたい一冊です。
2021 年 8 月現在、Kindle Unlimited で無料で読むこともできます。
Samba
【改訂新版】サーバ構築の実例がわかるSamba[実践]入門
Samba に関する、比較的新しい (2016 年発売の) 解説書です。
Samba の基本から実践的なファイルサーバの構築についてまで解説されています。
LDAP
入門LDAP/OpenLDAP ディレクトリサービス導入・運用ガイド 第3版
LDAP・OpenLDAP の、比較的新しい (2017 年発売の) 解説書です。
LDAP に登場する概念はなかなかややこしく、LPIC 対策の教科書だけで学ぶハードルは少し高いです。
LDAP に注力して解説したこういった書籍から勉強し始めるのがおすすめです。
メール
3分間HTTP&メールプロトコル基礎講座
メール関係のプロトコルの概要は、「3 分間ネットワーキングシリーズ」のこちらの書籍で解説されています。
SMTP、POP、IMAP といった、メール関連のプロトコルの基本を学ぶことができます。
Postfix などの設定については書かれていないので、そこは別途勉強することになります。
おわりに
以上、LPIC 202 の出題範囲に関するおすすめの本を紹介しました。
実際の試験対策としては、教科書や問題集も用意することになります。
教科書・問題集については こちら の記事にまとめているので、参照ください。