よくある話ではありますが、IT トレンドの変遷は早く、今おさえておくべき技術は何かと聞かれて答えるのは非常に難しいです。
この 5 年ほどでも
- ディープラーニング
- ブロックチェーン
- コンテナ
- 量子コンピュータ
- RPA
などの多くの技術が流行の兆しを見せ、あるものは一般に浸透し、あるものは再度鳴りを潜めました。
この記事では、そんな IT トレンドについて、現状ではどういった概念・技術があるのかを学ぶための書籍を何冊か紹介します。
【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド[新装改訂3版]
ネットコマース株式会社の代表取締役が書かれた書籍です。
- DX
- IoT
- AI
- クラウド
- コンテナ
など、現時点ですでに定着している概念・技術について図解されています。
技術的な内容が多く、エンジニアや、エンジニアと関わる機会が多い方でないと理解は難しいという印象です。
現時点ですでに定着している技術について、情報を追えているか心配というエンジニアが読むのに適していると思います。
ITロードマップ 2020年版
野村総合研究所の IT 基盤技術戦略室が出している書籍です。
今後の技術の進化について書かれているので、
- フェデレーションラーニング
- MLOps
- ゼロトラスト
など、ここ数年で聞き始めて、エンジニアでもまだ一部の人しか聞いたことがないような用語が多数解説されています。
技術知識がなくても読めるとは思いますが、どちらかというと技術知識がある方に向けた書籍だと思います。
ITナビゲーター2020年版
野村総合研究所の ICT メディア・サービス産業コンサルティング部が出している書籍です。
上記の 2 冊はどちらかというとエンジニアに向けた基礎技術の紹介でしたが、こちらの書籍は xTech などの領域でそういった技術がどう使われていくか、といった内容になっています。
読み進めるために必要な技術知識は少なく、エンジニアでなくても読み進めやすいです。
読んでいない良さそうな本
図解入門ビジネス 最新ITトレンドの動向と関連技術がよ~くわかる本
こちらの書籍は読んでいませんが、目次を見る限り
- 3D プリント住宅
- バーチャルYouTuber
- eスポーツ
- サブスクリプション ビデオ・オン・デマンド
- クラウドファンディング
- 培養肉
など、他の書籍とは異なる内容も少なくないようです。
基礎技術というよりはそれを応用した技術・サービスなどについて多く書かれており、『ITナビゲーター2020年版』のように技術知識が少ない方でも読めると思われます。
おわりに
この記事の最初にも書きましたが、IT トレンドの変化は非常に早いです。
ガートナーが先日発表した 2020 年版のハイプサイクルでは、 COVID-19 に関連したテクノロジとして
- ソーシャルディスタンシングテクノロジ
- ヘルスパスポート
が登場しているそうです。
新しい技術の登場時にすぐ追従していくためにも、現時点のトレンドをおさえておけるといいのではないかと思います。