2022 年ももう終わろうとしています。
この 1 年、私が身のまわりで感じた IT トレンドについてまとめようと思います。
13 個のテーマを
- いわゆるトレンド系
- 機械学習
- 一部で盛り上がっていた気がするもの
- 今年に限らないが、最近盛り上がっていると感じるもの
という分類で書いていきます。
関連
いわゆるトレンド系
まずは IT トレンドと言えばこれだよね、といういわゆるトレンド系のテーマです。
メタバース
昨年末あたりからよく聞くようになりましたが、「メタバース」については今年の前半でかなりトレンドになっていたと思います。
IT 業界の人に限らず、聞いたことがあるという方はとても多いと思います。
メタバースをテーマにした書籍もたくさん出版され、その定義などもよく議論されていた印象があります。
NFT (Non-Fungible Token)
「NFT」 についても、昨年から引き続きかなりトレンドだったと思います。
ブロックチェーンで言えば Walk to Earn のような X to Earn が近年話題の 1 つだと思いますが、特に STEPN で歩くだけで稼げるというのが話題となっており、かなり身近だったと思います。
ブロックチェーンや NFT については、技術的な信念があって関わっている界隈と、情報商材的にお金を稼ごうとしている界隈があるようで、なかなか混沌としていると思います。
Web3
ブロックチェーン関係だと「Web3」という単語も使われるようになりました。
DAO (Decentralized Autonomous Organization) や DeFi (Decentralized Finance) といった単語を聞くことが増えたように思います。
Brave ブラウザなどは、結構一般に浸透してきているようにも思います。
その他、個人的には、IPFS (InterPlanetary File System: 惑星間ファイルシステム) などは単語の響きがかっこいいなと思いました。
機械学習
続いて、機械学習関連の話題です。
画像生成 AI
機械学習で今年一番盛り上がったのは、画像生成ではないでしょうか。
Midjourney や Stable Diffusion、NovelAI などは、どこかで聞いたり目にしたことがある方が多いと思います。
こういった AI への入力が「呪文」と呼ばれるようになったのも、とても面白いと思います。
個人的には、画像生成 AI がラーメンを手で食べてしまうところから、箸で食べられるようになっていった流れが面白かったです。
参考
- AIの反逆によって異常ラーメン食べ女・AI樋口円香が生まれ、人間がそのファンアートを描くというカオスな流れが誕生しつつある
- 【朗報】AI,ラーメンをまともに食える
- 『AI風情が、人間を舐めるなよ』ついにラーメン素手食いAIイラストに対抗する人間が現れる
ChatGPT
機械学習関係で言えば、2022 年 12 月に公開された「ChatGPT」は、かなり話題だと思います。
Google などの検索エンジンの強い競合になりうるといった意見もあり、とてもホットな話題だと思います。
6 月ごろには、Google の AI (LaMDA) が感情を持っているように思える、といった話題もありました。
参考
一部で盛り上がっていた気がするもの
ここからは、もう少しマイナーと思われる、私のまわりの一部で盛り上がっていた気がする話題を挙げていきます。
モジュラモノリス
数年前から聞くようになった「モジュラモノリス」について、今年は事例を聞く機会が増えたように思いました。
「モジュラモノリス」という単語を聞くようになった頃に移行したりし始めた会社が、事例として発表するタイミングになったのではないかと思います。
SQLite
Litestream や Cloudflare D1 といった SQLite を使った技術も、かなりホットな話題だったと思います。
あまりしっかり調べたりしたわけではないのですが、上手に使うとかなり常識外れなすごいシステム設計ができそうな気がします。
データベース関係だと、PlanetScale や Supabase について耳にする機会も増えたように思います。
Rust for Linux
Rust と言えば最近話題のプログラミング言語の 1 つですが、今年は Rust for Linux の話題が盛り上がっていたと思います。
12 月には、一部 Rust で書かれた Linux カーネルが公開されています。
Rust 自体、かなり難しい言語だと思うので誰もが使うようになるとは思わないですが、興味を持って勉強するには良いのではないかと思います。
今年に限らないが、最近盛り上がっていると感じるもの
ここから、今年のトレンドというわけではないものの、盛り上がりを感じるトピックを書いていきます。
RISC-V
最近は RISC-V CPU の話題を聞くことが増えたと思います。
2011 年末に発売されたパタヘネの第 6 版でも、RISC-V の解説が追加されているようです。
eBPF (Extended Berkeley Packet Filter)
Linux カーネルの機能である eBPF も、最近盛り上がっていると思います。
特にコンテナのセキュリティ関係で耳にすることが多い印象です。
デザインシステム
私はあまりよく知らない分野ですが、「デザインシステム」についても聞く機会が増えていると思います。
様々な企業がデザインシステムを公開したりし始めているように思います。
Nest.js
Web 関連の技術だと、個人的に最近 Nest.js の採用例が増えているように思います。
関連して、Prisma や TypeORM といった OR マッパーの話題を耳にすることも増えています。
個人的には TypeScirpt は結構好きなのと、Nest.js は少しさわった感触が良かったので、もう少ししっかり使ってみたいです。
WebAssembly
Web で言えば、WebAssembly もホットな話題だと思います。
最近知った、Figma が WebAssembly を使っているという話も興味深いなと思いました。
総括
以上、2022 年に自分のまわりで感じた IT トレンドについて書きました。
自分の最近の興味としては、
- Rust for Linux
- eBPF
- WebAssembly
あたりがかなり気になっているので、来年少し勉強してみようかなと思ったりしています。