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ジーン・キムの DevOps 3 部作の紹介

ジーン・キムの DevOps 3 部作を読んだので、感想などをまとめます。

The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー

DevOps に関する小説形式の書籍です。

組織の文化や技術負債などによってシステムの成長が困難になり、事業に大きな悪影響を及ぼすようになった状況から、どうやって改善していくのかといった内容です。

DevOps の手法や考え方がちりばめられていますが、具体的な手法を学ぶというよりは、読み物として楽しむ要素が大きいと感じました。

どこかで見聞きした覚えのある苦しい状況が書かれているので、そういった状況のイメージがある方には色々思うところがある一冊だと思います。

個人的には、IT 業界以外の方にシステム開発の難しさを感じてもらうにも良い本なのではないかと思いました。

The DevOps 勝利をつかめ! 技術的負債を一掃せよ

『The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー』の続編です。

前作と同じ会社が舞台の小説で、前作と引き続き苦しい状況に対し、苦戦しながら乗り越えていくという内容です。

前作とは DevOps のプラクティスの視点も異なったりしているため、引き続き楽しめると思います。

正直なところ、「現実はそんなにうまくいかないよ…」という感想を持ってしまう点もありますが、そこは小説ということで。

The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて

こちらは小説ではなく、DevOps のプラクティスなどをまとめたハンドブックです。

2017 年 (今から 5 年前) 発売のため、より最近謳われるプラクティスは掲載されていませんが、DevOps の基本的な要素を学ぶには良い本です。

ハンドブックという名前らしく、まあまあの分厚さです。

もしもこの本より先により手軽に読める本がほしければ、『DevOps導入指南 Infrastructure as Codeでチーム開発・サービス運用を効率化する』あがりがおすすめです。

おわりに

以上、ジーン・キムの DevOps 3 部作を紹介させていただきました。

DevOps 関連の書籍では、『LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する』も個人的に非常におすすめです。

システム開発について慣習的に行われていることが、本当にそうあるべきなのかを考え直すきっかけにもなるような書籍なので、興味があれば是非手にとってみてください。