近年、パソコン遠隔操作事件や仮想通貨 NEM 流出事件の報道などにより、「ダークウェブ」という単語が一般に認知されるようになりました。
最近ではダークウェブの危険から個人情報を守ることをうたうセキュリティツールの広告を見かけることも多いです。
そんなダークウェブについて基礎知識をつけるために読んだ 2 冊の書籍を紹介します。
ダークウェブの教科書 匿名化ツールの実践
ダークウェブについて理解し、ふれてみるための書籍です。
- ダークウェブとは何か
- Tor の仕組み・使い方
- ダークウェブにはどのようなサイトが存在するか
などが解説されています。
特に Tor の仕組みや使い方に多くのページが割かれており、この書籍を参考に実際にダークウェブにふれてみることができます。
Tor の説明はネットワークや Linux の基礎知識を持った方が対象となっており、エンジニア向けの書籍になっています。
ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
- ダークウェブとは何か
- ダークウェブの思想
- ダークウェブが関係する事件
などについて詳しく書かれた書籍です。
ダークウェブで実施された囮操作についてなど、日本の報道では目にしないダークウェブの重要な論点について多くの内容が書かれています。
技術的な解説は少ないので、読み進めるための前提知識はほとんど必要ありません。
おわりに
これら 2 冊の書籍を読むことによって
- ダークウェブとは何で、どのような仕組みなのか
- Tor を使ってどのようにダークウェブにアクセスするのか
- ダークウェブはどのような思想なのか
- ダークウェブに実際にどのようなサイトがあり、どのような事件・問題があるのか
など、ダークウェブの基礎知識を幅広く身に付けることができます。
ダークウェブは「気軽に関わってはいけない危険な場所」のような印象を持たれることが多いと思いますが、プライバシーの保護を含む自由の追求のような思想も関係するといった、意外な事実も知ることができます。
これらの書籍で得られる知識が仕事に直結することは少ないかもしれませんが、知っておくと雑談のネタとしては面白いかもしれません。